2007/03/02

空燃比計取り付け

キャブを換えた事により、A/F(空燃比)が非常に気になりだしました。
N/Aではそれほどシビアではありませんし、フィーリングを重視してセッティングした方がいいんでしょうが、データオタクっ気がある私としては、気になりだしたら止まりません。
よって、欲望にあっさり屈して空燃比計を購入しちゃいました。


1. 機器選定

ある程度正確な数値が測れるA/F計と言えば、NEKOとかインテグラルの製品を想像していたのですが、それは昔の話。いつの間にか時代は変わり、ワイドバンドセンサーを自動車メーカーがエンジン制御のために大量に使用するようになり、スケールメリットにより価格が下がり、しかも寿命も伸びている模様。それらのセンサーを使用した、かなり信頼できる数値を表示できるA/F計が世の中に出回っていました。

そこで候補に挙がったのが以下の製品。
どれも実売4万~5万前後で同じ様な価格帯です。
センサーには、ボッシュ製ワイドバンドO2(UEGO)センサーを採用しており、このセンサーはヒーターの制御をリアルタイムで緻密に行う事により、温度特性による変化を吸収しています。よって、この制御部分が製品の要となるようです。
中でも、PLXの製品はCPUが32bitで、この処理を高速にこなす事によりセンサーの高寿命化を謳っている事や、センサーの自動校正機能がある等、他の製品と比べてスペック的には一歩秀でているように感じます。


うんちくはまた別の機会にするとして、私はINNOVATEのLX-2を選択しました。本体がコンパクトにまとまっており防水性がある為、取り付け場所を問わない自由度の高さと、見た目の完成度の高さが決め手です。海外では結構なユーザー数があり、米国INNOVATEのフォーラムは賑わっていて情報もたくさんあります。日本では、GRIDが販売とサポート業務を行っており、GRIDのダイレクト販売から購入できます。
オークション等で平行輸入物がもっと安く買えますが、GRIDを通した正規販売品以外は一切サポートしないそうですので、私は保険も兼ねてGRIDから購入しました。

2. センサーボス取り付け

エキマニにO2センサーを取り付けようと思ってたのですが、エキマニを取り外すのが面倒くさいのと、なるべく排気下流につけた方が排気温度が下がり、センサーの寿命が延びるとの事でしたので、マフラー側にセンサー取り付けボスを溶接する事にしました。


マフラーを取り外し、穴を開けます。最大12mmのドリルしか持ってなかったので穴を開けた後、リューターで拡大します。直径約17mmの穴になります。


センサーのボス底面を少し削ってパイプの曲面に沿うようにします。あんまり削ると突き出し量が多くなるので程ほどに・・・


MIGでビビッと仮付けし、TIGで全周溶接します。久しぶりにTIGを握ったら感覚を取り戻す前に溶接が終わっちゃいました。相変わらず汚い溶接・・

3. LX-2 取り付け


デジタルメーターで非常に薄いので、メーターは両面テープで貼り付ける事にします。適度な場所がインパネの下のほうしかなかったので、アルミ板を曲げて簡単なステーを作ります。


底面にスイッチを取り付けて、O2センサーの校正用スイッチとしました。


センサーを排気管に取り付け、本体はフェンダー奥のフレーム上部にタイラップで固定します。完全防水で非常にコンパクトなので、こんな所に取り付けてもOKです。


配線は、ブレーキの倍力装置の右下の方に余っていたグロメットを使い、車内に取り込みます。丁度ブレーキペダルの真後ろぐらいになります。足元に絡まないようすぐに真上に持ち上げます。


電源はセルスタート時の異常電圧から保護する為に、アクセサリーから取らないといけないと取り説にあります。ヒューズボックスの脇に相手不明のギボシ端子がプラプラしてたので調べたところ、20Aのヒーター・シガー・ラジオ電源だったので、これに5Aのヒューズを挟んで使いました。センサーヒーターでMAX2Aぐらい消費する様ですが、配線容量的な問題は出ていません。
問題はアースです。取り扱い説明書には、ヒーターGNDとシステムGNDを束ねてはいけないとあります。GRIDに問い合わせたのですが、ノイズがどうたらこうたらと言うだけで的を得た回答は得られませんでした。本家のフォーラムで調べたところ、やはり分けた方がよいとありましたので、電力を食うヒーターGNDはバッテリー直にアース、システムGNDはボディアースとしました。バッテリーからあっちこっちにボディーアースを落としてあるので、電気的にはあんまり意味が無い様に思うのですが、おまじないですね。
メーターは両面テープで貼り付けただけです。これで、OKです。

4. 本体不良....

取り付けのレポートを一気に書いちゃいましたがこの作業、実は2回やっています。
説明書に注意書きがあるのですが、センサーをマフラーに取り付ける前に、ヒーター校正とO2センサーの校正を兼ねて、動作確認をする事とあります。マフラーにセンサーを早く取り付けたい気持ちを押さえて、全ての配線作業を済ませた後に通電してみたら・・・・

電源On → ヒーターウオームアップカウント → O2表示 → 20秒ほど経過 → エラー8 となってしまいます。何度やり直してもダメです。ヒーターの校正や、O2センサー校正を何度手順通りやり直しても変わりません。
このエラーコード8というやつは、「センサータイミングエラー」とか言う奴でフォーラムを調べると結構頻発するエラーのようで電源再投入で直るケースが多い様ですが、私の場合はこれに当てはまりませんでした。
GRIDに問い合わせたところ、出荷時の状態に箱に詰めなおして送り返してくれと・・・ 取り外すのは正直面倒なので、まずはユーザー側で何か出来る事は無いかと食い下がりましたが、全くの空振り。サポートの対応と言う感じではなく、あまり良い印象を受けませんでした。
電話でとりあえずセンサーだけ送ると話をつけたのですが、2度手間になっても逆に面倒なので全て取り外して送り返した所、本体の不良だった様で、その結果センサー破壊となった模様。本体、センサー交換となりました。
結果的にGRIDで購入した事により保障が効いてよかったのですが、車載用としてはアースが云々、電源が云々と設計がちょっとデリケートすぎるんでない?

5. インプレッション


サンプリング間隔が一秒当たり約12回(カタログ値)というのが妥当なのか分かりませんが、デジタルの割りには結構見やすく、走行中のモニタリングは問題ありません。試してませんが、パソコンに繋いでロギングも出来る様です。

アイドリングで約12ぐらい、パイロットジェットの領域で10~11、べた踏みで11~13と結構良好な値でした。
色々キャブセッティングをいじっていたのですが、あまり的を外れてはいなかった様です。一安心です。

実はパイロットジェットが#65と異状にでかくなっており、まだ薄いような感じで悩んでました。A/Fの結果とこれまでの経緯を加味して推測すると、低回転時でのベンチュリー流速が上がらず、ガスが吸い出せず、結果ジェット径がでかくなる。んで、流速が上がると今度は径がでか過ぎて濃いと・・・
2000ccのNAに47φはでか過ぎるってオチです。アウターベンチュリーをもっと小さいのに変えないとダメですね。(^^;)
こんな風に想像する事しか出来なかった事が、数値として裏付けできたりして、このアイテム、とっても面白いです(笑)

現在、メイン#155、エアー#200、パイロット#65ですので、パイロット系のダメダメぶりは無視するとしてメインは#160に戻しても良さそうですね。キャブはA/F 11近辺がパワーが出ると聞いたので。

今後、色々なメニューを用意しているので、当分手放せない心強いアイテムになりそうです。


3 コメント:

rossi さんのコメント...

この値段で買えるならおいらも欲しいなあ。でもメーターのデザインが微妙にアゲレな気が(w。

GRIDはROMチューン用の追加基板とノーマルデータROMを買ったことあって、その時はノーマルデータROMに不具合があったんですけどその時の対応はそんな悪くなかったんだけどなあ。もう何年も前の話だから、今はまた違うのかな。

JeepHevolution さんのコメント...

そんなrossiさんにオススメ情報

本体のLC-1にはアナログ出力が2系統あり、片方はナロータイプの出力をエミュレートするのですが、もう一方は空燃比と電圧を比例出力できるんですね。(参考:http://www.grid.co.jp/prod/prod408.htm)
東名の空燃比計のメータ部は単なる電圧計なので、ごにょごにょ・・・
デジタル表示が欲しければ、秋月辺りに行けば、ごにょごにょ・・・
メータ部のXD-16が結構なお値段なので、LC-1+オリジナル表示部の組み合わせにすれば、かなりお得ですよ~

rossi さんのコメント...

あ、バラでも買えるんですね。実はジプヘボさんのこのエントリ、サンドブラスト貸してくれたショップの兄ちゃんと一緒に見てて(彼も今自分のSA22C作ってて、空燃比計探してるので)、「表示部がガキっぽいのがねー」って言ってた所だったんですよ。

確かにこれの本体と秋月のごにょごにょなら、安く上がるなあ。やべ、マジで欲しくなってきた(w。